DIG DESIGN 店舗・ビル設計

竣工日：2019年

自宅で茶道の稽古がしたいというご要望を頂き、住宅を新築する際に茶室をしつらえたプロジェクトです。設計を進めていく上で、茶道の動作を理解する必要があり、裏千家の稽古に通い始めました。お客様と一緒に愛知にある国宝「如庵」や、東京都内の見学できる茶室も巡り、稽古で学んだ知識と、見学した建築を元に設計を進めていきました。

壁にはワラスサ入りの天然土を使用し左官仕上げにしています。床の間の壁のみ土の種類を変えており、存在感と重厚感のある仕上がりになっています。網代・掛込・竿縁の3種類で構成した天井は職人の技が光る見せ所です。天窓は主役の亭主を照らす位置に配置しました。眩しい時は、障子を引くことで柔らかい光となり部屋全体に広がります。各職人さんに細部まで丁寧に仕上げていただき、お客様にご満足して頂きました。