東京都・台東区の人形店
人形の一藤
竣工日：2019年
ひな人形や日本人形を売るお店が建ち並ぶ町、浅草橋にあるお店です。延床面積約500㎡の4階建てのビルの内、1階が店舗、2〜4階が工場兼倉庫になっています。築年数が経っており雨漏り等の経年劣化が出てきたため、リフォームの設計依頼を頂きました。
「人形の一藤」の近くには、他にも多くの人形店があります。競争の激しい業界だからこそ、店構えでも差別化をはかれるようにデザインを検討する必要がありました。建物は大通りから少し入った場所にあり、1本の道路に面しています。隣のマンションが道路から奥まっているため、側面の外壁が見えていました。その環境を活かし、壁2面を使って目を惹く柄のペイントを施しました。繊細な線は職人さんによる手書きで仕上げられています。これには日本の伝統的な「麻の葉模様」をモチーフとして採用しました。''子供の健やかな成長を願う''という意味があり、商品であるひな人形に関連性を持たせています。（敷居の高いイメージのあるお店をモダンに設計した事で、気軽に入りやすい印象になりました。）