DIG DESIGN 店舗・ビル設計

鵠沼のギャラリー

竣工日:2023年

子どもの頃に住んでいたご実家を、ギャラリーへと再生するプロジェクトです。 この家は、満州から引き揚げたお父様が建てたもので、当時の文化に影響を受けた建築様式が色濃く残されていました。 特に印象的なのは、ガラス戸、網戸、雨戸、ガラス戸という四枚構成の木窓。 日本の住宅にはほとんど見られない独特のディテールで、満州の住文化を今に伝える、文化的価値のある建築です。

施主の記憶や古い写真を手がかりに、思い出の建物を丁寧に復元。 単に残すのではなく、人々にひらかれた場として生まれ変わらせることを目指しました。

建物は、美大生や地域の方に使ってもらえるギャラリーとして再設計。 内部には吹き抜けを設け、大きな作品の展示にも対応できる空間としています。

既存部分の古材は可能な限り活かし、新しく加えた機能はタイルの塊として構成しています。 新旧を明確に分けることで、双方の魅力が引き立つよう設計しました。

満州の記憶と家族の歴史を受け継ぎながら、地域に開かれた文化の拠点として再び息づく空間を目指しています。